今回は新年一発目の研究会だ。
「これまでの研究とはまるで違う。」
と、はるな講師は言う。
それもそのはず、
・マネージャー制度ができ、1ヶ月が経ち、レベル0からレベル1にアップしたこと
・年末年始で、頭がリフレッシュされ、それぞれに個性的な軸ができてるということ
今日のテーマは、「胸郭」だ。
はるな講師の最近気になることだという。
なるほど。
はるな講師らしい。
はるな講師の最初の説明、アイスブレイクが終わり、トレーナーの番がやってきた。
間髪入れずに、次々と発言が出る。
みんなの議論スペースといいつつ、主張の強いトレーナーもいた。
西元トレーナーだ。
だが、それがいい!
自由だ。
彼女はエネルギーそのものだ。
会場の温度が高まってくる様子が目に見えてわかる。
さらに、グループを分けて、議論が始まると雰囲気がさらに変わった。
おいおい、ウェーブが巻き起こっているぞ!笑
分かれたグループ両方から熱意のウェーブが、
坂本を容赦なく襲う。
片方は、1人の意見について、みんなを巻き込んで、細かい渦がいくつも重なり合うような渦が起きていた。
一見大人しそうなトレーナーが揃ったグループだったが、発言は止まらない。
1人の発言が、みんなの発言を生み、
1人の動きが、みんなの動きを生む。
それはまるで、蛇みたいな熱意が波打って進んでいるかのようだった。
もう片方は、1つの意見について、みんなで大きな渦を作り上げている。
癖の強いトレーナーが多い中、
梶本トレーナーが、研究の内容を1つにまとめあげていたのだ。
ヤマタノオロチとスサノオのようなエネルギーの衝突が、坂本には見えた。
年末年始にそれぞれの胸に溜め込められたエネルギーが、
今回の「胸郭」というテーマで溢れ出たようだ。
トレーナーの熱意にはるな講師も、たじたじのように感じた。
これはアヴニールにとって、嬉しい誤算だっただろう。
今年は、ヘビーな1年になりそうだ。